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子宮腺筋症とは?
子宮腺筋症は、子宮内膜にある組織が子宮の筋肉層(筋層)の中に入り込み、増殖してしまう疾患です。30~40代の女性に多く見られて、子宮全体が腫大して硬くなるのが特徴です。これにより強い生理痛や過多月経が引き起こされ、程度によっては日常生活に大きな支障をきたすこともあります。
こんな症状はありませんか?
- 生理痛が非常に強く、鎮痛剤が効きにくい
- 経血量が多く、レバー状の塊が出る
- 生理期間が長い(8日以上続く)
- 貧血の症状がある(疲れやすい、息切れなど)
- 生理以外の時期にも下腹部が痛む
子宮内膜症との違い
子宮腺筋症と子宮内膜症は、どちらも子宮内膜の組織が本来ない場所で増殖する疾患です。しかし、両者で発生する場所が異なります。
子宮腺筋症
子宮内膜組織が「子宮の筋肉層の中」で増殖します。子宮自体が腫大するため、過多月経や強い生理痛を引き起こしやすいのが特徴です。
子宮内膜症
子宮内膜組織が「子宮の外」(卵巣や腹膜など)で増殖します。組織の癒着や嚢胞(卵巣の場合)を形成して痛みを起こすだけではなく、不妊の原因にもなります。
子宮腺筋症の原因
子宮腺筋症の原因は完全には解明されていませんが、出産や子宮の手術(帝王切開、流産手術など)をきっかけに発症するケースが多いと言われています。女性ホルモン(エストロゲン)の影響で病変が進行するため、閉経後は症状が軽減する傾向があります。
放置するとどうなる?
子宮腺筋症を放置すると、過多月経による貧血が慢性化する可能性があります。生理のたびに重い生理痛に悩まされることにもなりますので、QOL(生活の質)が著しく低下してしまいます。また、子宮が腫大し続けることで、周囲の臓器への圧迫症状(慢性的な下腹部痛や性交痛)が現れることもあるので、早めの治療をおすすめします。
子宮腺筋症の検査
問診にて症状や生理の状況を伺い、内診と超音波(エコー)検査で子宮の大きさや形状を確認します。子宮腺筋症は子宮全体がぼんやりと腫大するのが特徴です。子宮筋腫との鑑別や詳細な評価が必要な場合は、MRI検査のできる医療機関をご紹介いたします。
子宮腺筋症の治療
薬物療法
低用量ピルや黄体ホルモン剤を使用して、生理の量や痛みをコントロールします。子宮内に黄体ホルモンを放出する器具(ミレーナ)を装着する方法も有効です。鎮痛剤や漢方薬を併用することもあります。
手術が必要な場合
薬物療法で症状が改善しない場合や子宮の腫大が著しい場合は、手術を検討します。病変部だけを摘出する子宮腺筋症核出術という方法もありますが、妊娠を希望されない方には子宮全摘術が選択されることもあります。
※手術が必要と判断した場合は、患者様に合った医療機関をご紹介いたします
妊娠をお考えの方へ
子宮腺筋症があると、着床しにくくなったり、流産のリスクが高まったりすることがあります。妊娠を希望される方は、西宮のほりレディースクリニックへ一度ご相談ください。適切な検査により状態を把握した上で、最適な治療方針をご案内いたします。

